日本人の英語話者に足りないこと
突然ですが、皆さん。「アドベンチャートラベル(AT)」って聞いたことはありますか?
アドベンチャートラベルとは、現在、特に欧米で一番需要が伸びている旅行様式の一つで、①アクティビティティ ②自然 ③異文化体験の3つの要素のうち2つ以上を必要とします。
この世界会議「アドベンチャー・トラベル・ワールド・サミット(ATWS)」が2021年9月に北海道札幌で開催されることが内定しているそうです。
ATWSでは数日間旅行会社や観光局、観光協会、ガイド、ライター、メディアなど世界中のAT関係者、数百名が集まり、セミナー、勉強会や商談会、メディアやライターへのPR(メディアコネクト)、ネットワーキングスペースでのPRなどが行われます。エクスカーション(小旅行)も行われ、実現すれば世界中の人が、北海道の自然や文化を楽しむことになります。
実は私、2016年アラスカで行われたATWSに参加しております。北海道の自然を紹介するメンバーの一人として、幸運にも選ばれ、メディアへのPRも旅行会社との商談も行いました。
もちろん、そこで使った言語は英語です。すべての資料や連絡も英語で書かれていました。会議や勉強会で学んだことは素晴らしく自分の視野の狭さに気づいたり、北海道の自然を誇りに思ったり、世界レベルのガイディングを学んだりと、世界がぐんと広がりました。
さらに良かったのは実務経験豊かなエージェントやガイド、ライターの方と雑談ができたことです。
期間中は会議や勉強会の合間に休憩時間があり、軽食が用意されていました。さらに昼食や夕食も参加者同士でいただくことになっていました。席などは決まっておらず、自分で座れる場所を見つけて、積極的に参加者に声をかけ、どんどん情報交換しネットワークを広げる必要がありました。
さて、ここで、「英語がペラペラ話せないと国際会議は参加できないのか・・」とがっかりしないでください。私は決してネイティブのように話せるわけではありません。最初は圧倒されまくりでした。そして、参加者の方にも英語が流暢でない方はたくさんいらっしゃいました。
それでも、皆さんしっかりお互いにコミュニケーションできていました。
英語が流暢でなくてもコミュニケーションできていた理由はいくつかあると思います。
- 自分の意見がしっかりあり、伝えること
- 分からない時はきちんとそのことを伝え、お互い理解しながら会話を進めていること
- 大きな声、おなかの底から声を出していること
- 分かりやすい文章構造、単語で話していること
- 英語を話すことに苦手意識がないこと(間違ってもOK!通じることが一番大切!)
これ、日本人の英語話者に「欠けている」ことではありませんか?
逆に言えば以上の点を意識すれば、英語が話せるようになるかも?ということなんです。
日本人の潜在的英語力は実はとても高いと言われています。中学3年間で学んだ英語がきちんと身についていれば、会話の80%はカバーすると言われています。
ここから言えることは、
①中学英語(基本的な英語)+②マインド(上のオレンジの部分)+③自分に必要な単語
がしっかり身についていれば、ある程度の会話(例えば会議で自分の意見を言う、雑談する)ことも可能だということです。「英語が話せない~」という方は上記3点のいくつかがかけている場合が多いようです。
私も声をお腹のそこから大きめに出すだけで、ぐんっと会話がスムーズになった、ということがありました。
特にオレンジの部分を確認してみてください。ここを意識すると、英語がよく伝わり、コミュニケーションできるようになりますよ!
ATWS(アドベンチャートラベルワールドサミット)以外にも、まだ先になるかもしれませんが、国際的な会議は日本各地で、そしてオンラインでどんどん開かれるようになるでしょう。
英語での会議に参加することになった!どうしようと思った時は、是非この理由を思い出してくださいね。
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